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プロジェクトや文理を越えた連携のきっかけの場に! 目標9でリトリート会議を開催

ムーンショット目標9「2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現」に関わる研究者が一堂に会し、自由闊達な議論をすることで、プロジェクトや文理を越えた連携のきっかけの場とするためのリトリート会議が開催されましたので、その様子をお伝えします!

こんにちは。JSTのムーンショット広報担当、ニシムラです。
この会議は、レクトーレ葉山 湘南国際村で2023年5月27日から29日にかけて行われました。「リトリート」にふさわしい、海と山に囲まれた静かなエリアです。
プログラムディレクター(PD)やサブプログラムディレクター(SPD)、アドバイザー(AD)、プログラムマネジャー(PM)にとどまらず、課題推進者、研究参加者、JST関係者など約130名が合宿形式で参加しました。

会場となったレクトーレ葉山 湘南国際村のロビー(写真提供:株式会社ティーケーピー)

プログラム

今回の会議プログラムは、若手の研究者 5 名 からなるプログラム委員を中心に検討されたものです。

【1日目】

参加者のみなさんが会場に到着、まずはチェックイン。発表用のポスター掲示などを済ませると、大きなセミナー室へ続々と集合、3日間にわたる会議がスタートしました。

会場に集まった研究者のみなさん

開会にあたり、ムーンショット型研究開発事業のガバニング委員会 渡辺捷昭副委員長のビデオメッセージが紹介されました。熊谷誠慈PDからは今回の会議の目的、続いてPMの先生方から各プロジェクトの概要説明と続き、あっという間に3時間が経過!夕食の時間となりました。

夕食時にはキレイな夕焼けが。遠くには富士山も

夕食後は、参加者交流&ポスター自由閲覧タイムです。熊谷PDとの雑談会「MS9サロン」も開催され、ふだん接する機会の少ないPDとの会話をみなさん楽しんでいました。

「MS9サロン」は好評で、2日目の夜も急遽開催することに

【2日目】

さっそく朝9時からセッション開始です。コア研究と要素研究、合わせて12のプロジェクトについて、課題推進者または研究参画者から各研究内容やチームメンバー、ポスターが紹介されました。
それから、目標9の研究開発についてELSI※の観点から全体ディスカッションがありました。
※ELSI = Ethical, Legal and Social Issues(倫理的・法的・社会的課題)
 新規科学技術を研究開発・社会実装する際に生じうる、技術的課題以外の
 あらゆる課題

さらに、ポスターセッションが2時間。関心あるテーマについて発表者と積極的にコミュニケーションをとり、お互いの研究への理解を深めていました。

今回発表されたポスターは、全部で60件!7名の審査員がそれぞれの専門分野を踏まえて、最もインパクトを感じたポスターを1点ずつ選び、夕食を兼ねた懇親会で表彰しました。

【3日目】

さて、最終日は本会議のメインイベントともいえる、横断テーマ分科会ディスカッションです。参加者自身が議論したいテーマを、会議の開始後に募集・決定するアンカンファレンス形式で、「幸福増進指標」を共通テーマとし、プロジェクト横断的に5つの分科会で議論。<目標9の考える幸福とそれを実現する方法>について全体で討議しました。

分科会の様子

そして各分科会の議論結果を踏まえ、PDの司会により、リトリート会議参加者全員で活発な意見交換が行われました。
最後に、PD・SPD・ADからの総評と熊谷PDからの挨拶で閉会となりました。

熊谷誠慈PD

後記

壁一面に貼られたポスターを見て回りましたが、本当に多岐にわたる研究内容で、それぞれ興味深いものでした。一方で、今回の総評として「横のつながり」「対面コミュニケーションの大切さ」というメッセージがあったように、まさに、この会議をきっかけとしてプロジェクトの垣根を越えた共同研究や連携につながっていくことを感じた3日間でした。


この記事を書いた人:ニシムラ
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■ムーンショット目標9
「2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現」


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