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X(かける)シリーズ

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異なる分野のふたりによる対談企画!それぞれの研究や未来へ“かける” 思いを語ります
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#量子コンピュータ

量子コンピュータのハードウエア開発を目指して:青木隆朗×古田彩

全く新しい方式の量子コンピュータ研究に取り組むムーンショット目標6のプロジェクト「ナノファイバー共振器QEDによる大規模量子ハードウェア」を率いる、青木隆朗プロジェクトマネージャー(以下、PM)。 2020年、コロナ禍で実験室に行けなかったときに、それまで頭の片隅にあったスタートアップの設立準備に本腰を入れて取り組み始めました。そして、2022年、日本では類を見ない、量子コンピュータのハードウェアのスタートアップを設立し、成長ステージを駆け上がっています。 青木PMはなぜスタ

”共振器QED系”というオリジナルのアイデアで追い上げる:青木隆朗×古田彩

だれもが量子コンピュータを使える未来はいつ訪れるのでしょうか。量子コンピュータの方式は有望なものが複数知られていますが、いずれにも乗り越えなければならないハードルがあります。そのなかで、全く新しい方式の量子コンピュータ研究に取り組むプロジェクト「ナノファイバー共振器QEDによる大規模量子ハードウェア」を率いているのが、青木隆朗プロジェクトマネージャー(以下、PM)です。自らの手でつくりだした系を発展させた、というこの方式には、圧倒的に有利な点があるのだそう。 青木PMと対談す

沖縄から世界へ ─ OISTでムーンショット目標に挑む2人 高橋優樹×宮崎勝彦

破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進する国の大型研究プログラム「ムーンショット型研究開発事業」。沖縄科学技術大学院大学(以下、OIST)には、その制度に採択された2つの研究プロジェクトがあります。今回は、その2プロジェクトに携わる高橋優樹プロジェクトマネージャー(以下、PM)、宮崎勝彦PMにお話をうかがいました。 片や物理学、片や脳科学・生物学ということで、同じ大学に所属しながらも2人は初対面だったそう。2人の