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プログラムディレクターに聞く ムーンショットがつくる未来

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ムーンショット目標の各プログラムディレクターに、日本科学未来館の科学コミュニケーターがインタビュー!
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記事一覧

「こころ」を解き明かし安らぎや活力を増進する科学技術を実装 幸福あふれる社会の実現へ

こんにちは。JSTのムーンショット広報担当、ニシムラです。 今回は、ムーンショット型研究開発事業として取り組んでいる9つの目標の中から、目標9『2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現』を取り上げ、この目標のプログラムディレクター(PD)である京都大学人と社会の未来研究院 准教授の熊谷誠慈先生へのインタビューをお届けします。 このプログラムでは、「個々のこころの状態理解と状態遷移」および「個人間・集団のコミュニケーション等に

極端風水害に立ち向かうために 気象制御という新しい技術の開発へ

こんにちは。JSTのムーンショット広報担当、ニシムラです。 今回は、ムーンショット型研究開発事業として取り組んでいる9つの目標のうち、目標8『2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現』を取り上げ、この目標のプログラムディレクター(PD)である、理化学研究所計算科学研究センター三好建正チームリーダーへのインタビューをお届けします。 目標8では、複雑な大気の状態の制御を実現するためのシミュレーション技術を研究すると

産業、経済を飛躍的に発展させる「誤り耐性型汎用量子コンピュータ」の実現に挑む!

JSTでムーンショットの広報を担当しているスズキマです。 この記事では、ムーンショット型研究開発事業として取り組んでいる9つの目標の中から、目標6『2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現』を推進するプログラムディレクター(PD)、大阪大学大学院基礎工学研究科 教授の北川勝浩先生へのインタビューをお届けします。 量子コンピュータは、いわゆるデジタルの概念である「0と1の組み合わせ」ではなく、物質を形作る量子の性質を利用

AIロボットは何を学び、どこに向かうのか? AIロボットと人間の共生、これからを考える

JSTでムーンショットの広報を担当しているワタナベです。 今回はムーンショット型研究開発事業として取り組んでいる9つの目標の中から、目標3『2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現』のプログラムディレクター(PD)である名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授の福田敏男先生へのインタビューをお届けします。 このプログラムでは、2050年に向けて、家事・接客から福祉や医療の現場で人と一緒に活動できる汎用型AIロボット、月面や被

未来の医療のカギを握る技術「全身ネットワークシミュレーター」とは?

JSTでムーンショットの広報を担当しているマサトです。 この記事では、ムーンショット型研究開発事業として取り組んでいる9つの目標の中から、目標2『2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現』を取り上げ、この目標のプログラムディレクター(PD)である愛知医科大学 理事長・学長の 祖父江元先生へのインタビューをお届けします。 この目標のカギを握るのは、健康状態の不安定化を予見するための「全身ネットワークシミュレーター」という技術です。祖父江先生はこ

身代わりロボットでどこへでも行ける未来がやってくる!? 「サイバネティック・アバター」の最前線

JSTでムーンショットの広報を担当しているワタナベです。 今回はムーンショット型研究開発事業として取り組んでいる9つの目標の中から、目標1『2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現』を取り上げ、本目標のプログラムディレクター(PD)である大阪芸術大学芸術学部アートサイエンス学科 学科長・教授の萩田紀博先生へのインタビューをお届けします。 この目標の実現のカギを握るのは「サイバネティック・アバター(CA)」とよばれる概念です。身代わりのロボッ