マガジンのカバー画像

X(かける)シリーズ

13
異なる分野のふたりによる対談企画!それぞれの研究や未来へ“かける” 思いを語ります
運営しているクリエイター

#ムーンショット目標

適応自在AIロボット群と共生することで実現できる、活力ある高齢化社会:平田泰久×落合陽一

日本発の破壊的イノベーションの創出を目指し、挑戦的な研究開発を推進する国の研究プログラム「ムーンショット型研究開発事業」は、実現困難ながらも実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題を対象にしています。中でもムーンショット目標3では「2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現」することを目標に、さまざまなプロジェクトが採択されています。そのうちのひとつである研究開発プロジェクト「活力ある社会を創る適応自在AIロボット群」は、

気象制御が、信頼できる“まちのインフラ”になるには? 技術と社会制度の両輪から考える 澤田洋平×泉山塁威

破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進する国の大型研究プログラム「ムーンショット型研究開発事業」。ムーンショット目標8では、「2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現」を掲げています。 今回、採択された研究プロジェクトの1つに携わる澤田洋平プロジェクトマネージャー(以下、PM)と、都市計画・都市デザインが専門である泉山塁威さんとともに、「気象制御が信

【後編】金井良太×松島倫明ムーンショット対談 人同士がより理解し合える未来へ ─ BMI-CAの可能性

「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」することを掲げるムーンショット目標1のプロジェクトマネージャー(以下、PM )、金井良太PMと『WIRED』日本版編集長の松島倫明さんによる対談が実現。前編ではブレインマシンインタフェース(BMI)機能を持つCA(BMI-CA)が現在のインターネットの限界を乗りこえるメディアサービスともなる可能性をめぐり、白熱した議論が展開されました。 後編となる今回は、人同士の多様な「環世界」※1をつなぐ上でBMI

【前編】金井良太×松島倫明ムーンショット対談 BMI-CAが拡張する脳と身体の関係性

「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」することを掲げるムーンショット目標1では、メタバース上で活動する精細な3D映像から遠隔操作可能なロボット技術まで、バーチャルとリアルを問わず人体の身代わりとして誰もが多様な社会活動に参画できるサイバネティック・アバター(CA)の社会実装に向けて、さまざまなテクノロジー分野を横断する研究開発がスタートしています。 その中で、人間の脳内活動を直接伝達するブレインマシンインターフェース(BMI)を用いたC

沖縄から世界へ ─ OISTでムーンショット目標に挑む2人 高橋優樹×宮崎勝彦

破壊的イノベーションの創出を目指し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発を推進する国の大型研究プログラム「ムーンショット型研究開発事業」。沖縄科学技術大学院大学(以下、OIST)には、その制度に採択された2つの研究プロジェクトがあります。今回は、その2プロジェクトに携わる高橋優樹プロジェクトマネージャー(以下、PM)、宮崎勝彦PMにお話をうかがいました。 片や物理学、片や脳科学・生物学ということで、同じ大学に所属しながらも2人は初対面だったそう。2人の